2024-01-01から1年間の記事一覧
僕等を究極的な暗闇の井戸に不意に突き落とすこのクソゲーに(こんな玩具とフェイクの羅列に) ぐちゃぐちゃにされたとしても刃を静脈に突き立てて根本的な自分を痛みを頼りに取り戻せ 痛みは自分を辿る唯物 血液をなぞって生き孵れ 自分が死ぬか周りが死ぬか…
幼稚園の運動会の日、 わたしは4時に起きて唐揚げを揚げて甘い卵焼きを巻いてボイルし たウインナーをたっぷり詰めて持っていった。 息子は片親であることを気にするそぶりを見せないが、 念のために都内の友人を総動員してピクニックシートに参加しても ら…
渋谷区初期衝動2丁目 3-2のマンション 腐って産まれてきた 不良債権のおれは すぐ前が首都高で 排気ガス吸って こんな声になって 歌をうたっています 水商売の女に食わしてもらって 好きでもないのにキスしたかった スガシカオ『おれだってギター1本抱えて田…
ラブホの清掃も今日で3日目だ。三連休の初日、土曜の昼間の今日は部屋を売っても売っても数秒後に埋まっていく。リーダーの60代のおじさんは心臓に持病がある。それでも、私ともう1人の新入りのために休憩をカットしてくれた。もう1人の新入りは今日が初出勤…
彼女が別な世界に本格的に移り行くようになってから、彼女と繋がる夢を何度か見たことがある。 どれも示唆的で、なのに断片的で、かといって無視できるようなものではなく私の中にずっと沈み込んでいる。 そう、今思い浮かべている夢をみた今年の3月末、私は…
今はなきフロ東で住人だった一人と再会した。上北沢駅にいつものように人間味に欠けた、私に命名された友がそこに立っていた。 2019年付近にTwitterしてたあそこらへんのみんなは、彼の名前など夢に出るほど刷り込まれているだろう。 求祈は私の故人の実父と…
16:06発の東北新幹線で大宮に行き、湘南新宿ラインに乗るとその電車は大嘘つきで新宿に停まらなかった。私は退勤ラッシュに揉まれながら東京→新宿→笹塚までなんとか辿り着いた。 これから会う4年来の友人は、自宅の掃除のレベルがどうしても己の及第点に達さ…
まず、今回は純度「100%」の実話である。 前科で殺人という罪のついた女性に恋愛感情を抱かれていた事がある。 それはわたしがまだ10代だったある年の11月〜彼女が消息を断つ翌年の2月頃までだったと記憶している。 私は「殺人」という行為について「情緒が…
私がどうやって死に至るわずらいを回避してきたか、以下に綿密に具体的に述べるので、直接全員にずっと付きっきりで介抱することはできないが、少なくとも私はあなた方を救いたいと思っている意思だけでも汲み取ってほしい。目が滑る人は自分にとっての優先…
まえがき 今回の記事は、京大で頂き女子りりちゃんnote読書会を開いた時に「りりちゃんはどうして自身もホストクラブという搾取から逃れられなかったのか?」 という男子学生から頂いた質問に対して、きちんとアンサーを返すにはホストクラブ、および夜職に…
7から声をかけられた時、最初の一言は「チョコレート味のタバコ、吸った事ある?」だった。 私は当時、精神病院を抜け出して制限時間内に戻ってこれるセブンで買う、所謂“普通”のタバコしか知らなかった。 「いや、無いけど。どこで吸えるの?」 「ここで吸…
あんなに全てがあって全てを剥ぎ取られたのに、私の全部の組織とレツが癒着し過ぎていたせいで、流れ続けるものが血なのか涙なのか髄液なのかはたまた他の体液なのかもわからないくらいだったあの裂け目を、私は未だにきちんと理解できてないんだと思う。 た…
私が、父親の眠る場所を喪失したことを知ったのは 世界一汚い世界で生きていた時だった。 私の生まれた2002年6月13日の約2ヶ月後、父親(以下、ゆうじパパ)が彼の実家で不審死という形で故人となった。 私の記憶は1歳~しか思い出せないため、ゆうじパパの…