only_skin_deepのブログ

飛ぶ前に見ろ、それができたら嬉しいね。

小説

【殺人罪のある女性に恋を向けられた冬、わたしは神サマにパイプ椅子を投げた】

まず、今回は純度「100%」の実話である。 前科で殺人という罪のついた女性に恋愛感情を抱かれていた事がある。 それはわたしがまだ10代だったある年の11月〜彼女が消息を断つ翌年の2月頃までだったと記憶している。 私は「殺人」という行為について「情緒が…

今書いている中編小説の冒頭のみ、抜粋

今後、きちんと作品を応募したいため全文を公開することが叶わないが、いま書いている小説の冒頭部分がわたしの個人的な主張とつよく重なるため載せることにする。 こうして縦書きで表示されるだけで随分と文章の持つ雰囲気が変わることがわかる。 このブロ…

【私小説】胡乱な男、毒と煙とチョコレヰト

7から声をかけられた時、最初の一言は「チョコレート味のタバコ、吸った事ある?」だった。 私は当時、精神病院を抜け出して制限時間内に戻ってこれるセブンで買う、所謂“普通”のタバコしか知らなかった。 「いや、無いけど。どこで吸えるの?」 「ここで吸…

【私小説】題名は読み終わったあとにあなたが決めてください。

あんなに全てがあって全てを剥ぎ取られたのに、私の全部の組織とレツが癒着し過ぎていたせいで、流れ続けるものが血なのか涙なのか髄液なのかはたまた他の体液なのかもわからないくらいだったあの裂け目を、私は未だにきちんと理解できてないんだと思う。 た…

【私小説】顔と骨のない、私を愛してくれた父に

私が、父親の眠る場所を喪失したことを知ったのは 世界一汚い世界で生きていた時だった。 私の生まれた2002年6月13日の約2ヶ月後、父親(以下、ゆうじパパ)が彼の実家で不審死という形で故人となった。 私の記憶は1歳~しか思い出せないため、ゆうじパパの…